「起業家」と「企業で働くサラリーマン」は全然違う!

こんにちは、石川大貴です。

さて、今日はビジネスの話です。

どちらかと言えば、「これから起業を考えてるひと」向けのお話です。

ぼくは、「起業」と「大企業」の業務をどちらも経験したことがあります。

それでやはり、企業のなかで働く人と起業家という生き物は、全然様子が違うな〜と感じました。

まず起業家は、千手観音にならなければいけません。

起業家の業務は、単一ではなく、常に流動的です。

人が恒常的に足りないのがベンチャーなので、発生する業務は経営メンバーで吸収することも多いです。

もちろん、専門性を要する業務、自分たちで能力が大幅に足りない業務、事業を成長させる上でスピードや質が求められる業務などは、費用に見合うだけの効果が見込めれば積極的に外部へアウトソースします。

それでも、やらなきゃいけないことは沢山残ります。

僕の経験を振り返ってみても、事業計画の作成や、登記などの手続き系から始まって、ウェブサイトのラフ作成、リスティング広告の運用、広告用クリエイティブの作成、SEOの向上、採用活動、社内の育成と調整、お客様の対応、飛び込み営業、社内のトラブル対応、競合先の調査、収支計画の作成、ウェブサイトのアクセス解析、戦略策定、経理処理などなど。

初めてやる業務だらけでしたが、それなりのレベルではできるようになったと自負しております(ホンマか笑)

とにかくベンチャーは、事業のフェーズによって次から次へ必要な業務が発生してきます。

初めて起業する人にとってはどんな業務が待っているのか予測することもなかなか難しいと思います。

千手観音になって、とにかくなんでもやらなきゃいけない。それが起業家です。

知らないです。やったことがないです。当たり前ですが、そんなことは言ってられません。

自分で考えて、自分で学んで、自分で実践して、自分で改善していかなければいけません。社内には教えてくれる人はいないわけなので。

なので、ベンチャーで重要なスキルというのは、実は「学習能力」そのものだったりします。

なぜなら、業務が流動的であり、次々と出てくる業務に柔軟に対応していく必要があるからです。学習能力が高ければ、まあなんでもやっていけるからです。

企業は、この逆と捉えてもらったら大体その通りのイメージだと思います。

そもそも企業というのは、分業化が進んだ先に生まれた仕組みです。

人間社会そのものを見てもそうですよね。

もともとの原始的な時代では、まず家族、親族単位で行動していて、そこから時間軸が進むにつれて、村ができて街ができて、都市ができていくわけです。

みんながみんなの家族単位でそれぞれの家族が、道具を作って、狩りにでかけたりするよりも、村社会全体単位で、道具を作るのが得意な人が道具をつくって、狩りをするのが得意な人が狩りにでかける方が生活は豊かになります。効率が良いからです。

「作った道具」と「狩りで得た獲物」を交換すればお互いに、よりハッピーになりますよね。
人には、今も昔も向き不向きがあります。大昔だって、手先の器用な人間と、スポーツ万能な人間がいたはずです。

道具作りに専念すれば、それだけ経験の蓄積も増えるので技能レベルもあがります。新しい道具だって発明されるかもしれません。狩りに専念すれば、狩りの習熟レベルはぐんぐん伸びます。新しい手法や新しい獲物も開拓できたかもしれません。

いつの時代にか、誰か天才的な村長さん一人が、「よし明日から分業しようぜ!」ってひと振りして始まったわけではありません。

そもそも世の中は、富を求めるならば分業されていくという仕組みの上にあるので
「それぞれの人間が、それぞれよりよい生活を求めたら自然と分業制になった」って話です。

これが分業です。社会は、自然と分業化していくんです。
仕組みとしてそうなっていて、分業のプロセスを経て発展していきます。そして、1700年ぐらいから始まった産業革命以降にこの分業化は、トンデモない勢いで一気に進みました。

企業ではある程度大きくなっていくと分業化を進める方が合理的です。つまり、「あなたはこれだけやって」、「あなたはこっちをお願いね」、「あなたはこっちね」ってゆう話です。
逆にいうと、「そこから逸脱するなよ」「分際をわきまえてね」と悪くいうとそういう一面もあります。

仮にも、みんながみんな好き勝手に動いて、分業せずに個々が横断的に様々な業務に手をだしたら会社全体としての出力は下がります。個々の責任感や充実感は増すのかもしれませんが。数十人規模などまだ小さい規模なら可能かもしれませんが、それ以上大きくなったら無理な話です。

そんな社会の仕組みや、企業の仕組みを背景にして考えるとよく分かります。

分業制である企業の中では、業務は「単一的」になっていくし、「固定化」していきます。
色々手を出すより、一つのことに集中して時間を注ぎ込む方が効率的ですからね。自然とそうなります。むしろ、それが健全といっても良いかもしれません。だから、起業家が千手観音ならば、企業人は大仏さまですね。「二本の手で十分だからちゃんと専門化して、その分野だけで良いからちゃんと高い成果だしてね」って話っす。

転職する人の多くが「大きな歯車の一部になるのが嫌だ」と言う人が多いですが、それもそのはず、当然です。大企業からしたら社員は一つのパーツに違いないわけですし、もっと言えば社会からしたら、職業ということ自体が一つのパーツなわけですからね。そうやって社会はできてる。逆に、分業しなかったら全体として豊かな生活はできなくなります。巡り巡って、自分にも返ってきます。

話がいつも通りそれましたが、
起業家と企業人ってだいぶ違いますよね。

ここから何が言えるかというと、だから

「起業で成功したいから、一度企業の中で修行する」という人がよくいますが、
ぼくはナンセンスな選択かなと思います。

だって、全然違うもん。

「起業がしたい」のであれば、さっさと起業した方が良いと思います。失敗するにしても、はやく起業の失敗をするべきです。

もちろん企業の中で長年修行したとして、得たズバ抜けた一流のスキルは武器にはなるでしょう。
営業とかITとか。でも、さきほど言った通り起業の中で必要な力は流動的であり横断的なので、企業の中でそれらを全部養っていくのは厳しいと思います。

だから、結論としては、

「これから起業を考えている若い人は、どうやったら最短で起業できるかを考えた方が良い」
ですし、
「いま企業の中で働いていて起業したいなと思ってる人は、いますぐにでも辞表を出して起業したら良い(できなければ週末起業とかしたら良い)」です。

理由は、起業と企業の中で働くことは全然違うから。はい、以上!

ただし、例外があります。
①「どうしても思い入れの強い業界があって、その業界で起業しようと思ってる」場合と、
②「事業をやる上で相当キーポイントとなるスキルが明確である」場合です。

まず①ですが、「業界知識」というのは起業の成否に関わってくる無数の要素の中でもめっちゃ重要な一つです。業界の中でドップリ浸かって、誰も知らないような業務特有の知識を知ってれば、それだけでイケイケのビジネスモデルができる可能性があります。間違いなく強みになります。逆に、業界に関してあまりに無知だと、起業した後に「業界知識」を学習していくはめになるので、特有の業界構造のワナにハマってしまうリスクもあります。「うわ〜、知らなかったマジか!このビジネス上手くいかないじゃん!初めから知っておけば…」と残念な感じになることも。なので、業界を決め打ちしてる場合は、まず企業に入って働けば深く業界を知れるので、戦略としては極めて有効かと思います。スキルも身につくし。

そして、②の「事業をやる上で相当キーポイントとなるスキルが明確である」場合では、例えばですけど、ブロックチェーン関連で起業したいなどのケースです。この場合は、その知識とスキルそのものが、他社との優位性、事業の成否に大きく関わってきますので、まずその分野でゴリゴリの一流になるのは戦略としてアリです。「学ぶ」という意味では、分業制の権化とも言える企業の中にはたくさんの知恵が詰まってますし、教えてくれる先輩もいる、しかも給料も貰えるわけですから、使わない手はないでしょう。特定のことを学ぶ環境としては、最高なんですね。

さて、なんとなくイメージは掴んでいただけたでしょうか?

今日は起業人と企業人という観点でのおはなしでした。少しでも参考になれば嬉しいです。ではまた明日!今日も一日頑張っていきましよう!

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