「起業をしたい」そう思っている人は、最短で起業を始めるべきです。
その理由を一つだけお話しします。
僕は、ある事業にフルコミットで参画して経営の実践をさせて頂きました。
まだまだ勉強不足ではある僕ですが、どちらかと言うと、インプット自体は結構してきた方だとは思います。大学の時に中小企業診断士の勉強から始め、様々なセミナーはもちろんのこと、本もかなりの量を読みましたし、ビジネススクールにも通いました。
一流の方々からも教わり、良質な情報にも触れていた方だと思います。
結果、いま何を思っているかと言うと
実際にやる方が100倍成長スピードが速い
ということです。
これはなぜかと言うと、
どんな知識やノウハウも実際にやってみないと役に立たないからです。
◆インプットとは何か?

この前訪れた友人の家に、美容器具やダイエット器具が沢山置いてありました。
インプットというのは言ってみればこれらの道具と全く一緒です。当たり前ですが、美容器具もダイエット器具も使わないと何の意味もないですよね。
買っても実際には使わなかった、3日坊主で終わってしまったという人は結構いるんじゃないかと思います。
使ってみない限りは、効果は出るはずがありません。
しばらく使ってみて初めて効果が出るかもしれないし、あるいは、効果がないことが分かるかもしれません。
インプットも全く一緒です。
もちろん沢山持っていることに越したことはありませんが、持っているだけでは何の価値も発揮しません。使って初めて効果を発揮します。
そういう意味では、さきほど僕が言った「実際にやる方が100倍成長スピードが速い」
というのは正確には間違っています。
正しくは、実際に使わないとゼロのままなので掛け算にはなりません。
やってみて初めて「0→1」へと変わっていきます。つまり、
セミナーに行ったり本を読んだりするだけでは1ミリも成長しない、
そう思った方が良いと思います。
◆一輪車ではいつまでたっても安定しない

”勉強 と実践”、絶対に両輪を回していくべきですが、仮にどちらかを選べと言われたら重視すべきは実践の方です。多くの人が勉強だけの一輪車になっているような気がします。
これは何かというと「教えてもらうか、自分で気づくか」の違いです。
教えてもらうのは受動態であって、気づくのは能動態です。教えてもらうというのは非常に軽いのです。その場では理解した気になります。しかし、これが危険なのです。
実際には何も分かっていないことが非常に多いです。なぜこれが言えるかと言うと僕がそうだったからです。
実際にやってみたら、「あ、なるほどあの先生が言ってた意味ってこういうことだったのか!?」とか、失敗して痛みを知ってから初めて、「あ、あの本に書いてあったことがどれだけ重要かやっとわかった!」とか。
つまり、自分で気づくことが重要なのです。
自分で気づくから本当に使える知識に変容し、もっと言えば更に深堀りしていくことができます。やってみて新たに疑問が湧いてきたり、いやもっとこうした方が良いんじゃないかというオリジナリティーが初めて出てきます。
結局、自分の経験の中から手にした学びしか血肉にはなりません。
世の中のビジネス本が売れ続ける理由の一端もここにあります。
「100日で成功できる勉強法」のようなタイトルがいつの時代も店頭に並びます。中身の空っぽな本もありますが、有難いことにとんでもないことが書いてある本も沢山あります。
しかし、実際に本を読んで動く人はほとんどいません。セミナーの場合も一緒です。すごい秘密を暴露している先生もいる中で、同じようにスゴイ人がなかなか出てこないのは、実際に聞いたことをやらないからです。
◆始める方法を考えよう
目的はさておき起業をされたいと思っている方は、最短で実践に移す方法を考えていくべきです。
そのためにまず必要なのは、
「始めるのに最低限必要なものは何なのか」
これを定義することでしょう。これに対する僕の答えは
「アイデア+お金」の二つだけです。
ここは人によって変わってくるでしょうから、それぞれ考える必要があります。
始めるのに何が必要なのか、明確に考えていないからいつまでたっても始められないのです。
とにかく筆者の場合は、起業・経営はあくまで手段でしかないので、最短で実践できる選択肢を選びました。そして勉強だけしていた時よりも、何倍もの成長を感じる経験を得られました。
繰り返しますが、行動しないとインプットの意味はゼロです。
とにもかくにも、実践するのが一番成功への近道です。
そして、それを理解するのもまた実践してみるしかないのです。