本当の「グローバル人材」とは現地のルールを受容できる人である

こんにちは石川大貴です。

昨今の世の中では、「グローバル人材」という言葉が様々な所で飛び交っていますね。

筆者は、大学が外国語系の学校だったので授業でも何度もこの言葉も耳にしました。
「これからの時代、多文化を受け入れることが大切ですよ」と頻繁に出てきました。

ただしこの言葉の本当の意味を、僕は遊びの中で学びこととなりました。

筆者は、大学休学中にフィリピンに住んでいました。

フィリピンは、場所にもよりますがアジアの中では治安は悪い方に入ります。

たまたま向こうで出会った師匠がいて、僕も旅行ガイドとしてアテンドをしたりしていたので、日本人の旅行客にもたくさん会いました。フィリピンに住んでいる日本人もたくさんいます。

その中でよく聞いたのは、フィリピンの悪口を言う人でした。

「カネを取られた」

「だまされた」

「サービスが悪すぎる」

「ありえない」

怒るポイントは確かに山程あります。

筆者も住んでいたので、もちろん気持ちはよく分かります。

気持ちはよく分かりますが、「それを口に出すのはおかしいでしょ」といつも思っていました。

■それは、”僕の”ミスだった

フィリピンに滞在中、ぼくは毎晩街を歩き回っていました。

せっかく住んで、いろいろと勉強したかったので、かなりいろんな所を歩き回りました。

昼も、夜も、深夜の3時とかでも平気で毎日歩いてました。

ただし、安全だけは最大限気をつけて。なぜなら、リスクが沢山存在する国だからです。

情報だけは事前にきちんと集めて、リスクヘッジをした上で、遊びまわっていました。

しかし、何度か失敗したことがあります。

場所は、とある観光向けのバー。外国人が沢山いく所で、ナンパスポットになっている場所です。

そこで僕は睡眠薬を飲まされて48時間ぐらい目が開かない状態になりました

まあ、びっくりしましたね(笑)薬の種類はよくわからないけど本当にびっくりするぐらい効いて、よく寝ました笑。人間ってこんなに寝れるもんなんだってことが分かりました。強い睡眠薬ってすごいですね。

コトの顛末をお話しすると、このバーにはもう何回も行っていた場所でこなれた所でした。

もちろん、店で起きうるトラブルのパターンも知っていますし、回避すること、してはいけないことなんかも心得ていたつもりです。

しかし、これが良くなかった。

慣れてきた時というのが実は一番危ないんですね。

その日お姉さんとお話ししていた時に、席を移動したんですよね。

その時に一瞬だけ飲み物をもたせてしまって、その隙にポチャンと薬を入れられたって言う話です。バカみたいですが本当の話ですし、これもまあよくある常套手段です。

でもまさかでした。完全に油断しました。

結局何が言いたいかというと、

それは「完全に僕のミス」だったということです。

ここが、ポイントです。

というか、ベテランの人にも色々教えてもらって、夜な夜な自分でも歩き回っていたので分かりますが、トラブルに合っている日本人の99%は、自分で引き起こしたものなんですよね。

■現地には現地のルールがある

ちなみに、バーに限らずとも、睡眠薬をいれるというのは現地の常套手段です。

昔はタクシードライバーとかもよく使っていたと聞いたこともあります。
(でももちろん、そういうことをやるのはほんの一部ですからね。その点は勘違いしないでください。)

睡眠薬以外の手段でも、例えば、居酒屋やバーで、(向こうではお会計のレシートにサインをする形式なのですが)わざと読めないぐらい汚い数字で伝票を書いて、まずサインをさせます。
そして、いざキャッシャーで支払う時になって桁を一つ多くなってたり、実際よりも上乗せした金額だったりとか。いや違うと文句を言っても、もうサインしてしまっているので無理です。

とにかくまあ手口は本当にいろいろあります。

つまり、これが現地のやり方なんです。

睡眠薬をやる人もいれば、ガイドの振りをしてだます人もいれば、泥棒をやる人もいます。

特に、メシを食っていけるだけの仕事が足りてない国なので、お金を稼ぐためには、こういう手段を取る人も結構な割合で出てきます。

これは社会の仕組みであって、生活していくだけの労働賃金が足りていないことの必然的な結果です。

誤解を恐れずに言えば、

ある意味、これも一つの文化なんです。

現地には現地のやり方があるし、ルールがあります。

極端な話、バーで寝てたりすると、フィリピン人であってもボラれることは普通にありますからね。

それなのに日本人は、
「バーで飲み過ぎて(クスリじゃなくて普通に)居眠りしてしまった。起きたらいっぱいグラスが空いててとんでもない額を請求された。くそーフィリピンって最悪だよ」
という調子で、武勇伝まじりに、平気で悪口を言いふらすわけです。

いやいや、悪いのは自分でしょ、災いを呼び込んだのはあんただよ、と筆者は思うわけです。

それは、あくまで”あなたの失敗”ですよと。

僕の場合もそうです。

訪れたナンパバーとはそういう場所です。

そもそもそんな場所に遊びに行かなければ全部防げます。もちろんすべての飲み屋でそんなことが起きるわけでは全くありませんからね。

そこには、そこ特有のルールややり方が存在するのです。そのルールの中で遊ばなければいけないのです。

例えば、スリとかの場合とかもそうですよ。

スリに遭うのは、服装がおしゃれで目立つものだったとか、スマホが鞄から見えてたとか、そいつがアホそうでボーッとしてる顔だったからとか(うそじゃないよ)

被害にあうには、狙われるだけの理由があるからです。

って、スリの友達が言ってましたから。

彼らは、泥棒を生業としてるプロですからね。(もちろん、彼らの行為を肯定しているわけではないです。)

逆に、情報を沢山集めて、気を付けてさえいれば、治安のあまり良くない場所であっても、大抵あぶない目には遭いません。

本当に危ない場所と、行っても大丈夫な場所の線引きはもちろん必要ですが。

少なくない日本人が、何かムカつくことがあった時にそれを全部国のせいにしてしまいます。

それは、自分の国の”当たり前”をその国におしつけているからです。

そこを”日本だ”と勘違いしているからです。

この人は、相手の国のやり方やルールを理解しようとしていません。

これは、国際感覚がない人です。

僕たちはあくまで”よそ者”です。

その国に行って、

”遊ばせてもらっている”

”ビジネスをさせてもらっている”

そういう感覚が絶対的に必要なんです。これはものすごく重要です。

そうでなければ、遊びでもビジネスでも痛い目に合います。

まず自分の国の”当たり前”を当てはめずに現地のやり方やルールを受け入れようとする姿勢が必要です。

「郷に入れば郷に従え」とはよく言ったものですが、果たしてその深淵を理解している人はどれだけいるでしょうか?

そんなの知っているよと思うかもしれませんが、これが意外と難しいのです。

筆者は外国語系の大学にいましたが、海外ローカルに長期間溶け込み、失敗を重ねて、睡眠薬で眠らされて初めて学びました。

「多文化を受け入れること」の本当の意味とは、そういうことなのです。