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辛い経験こそが人間をつくる

去年のやつだけど感動した映像があったので、ちょっと共有。

筆者の好きな歌番組で、
「アメリカンズゴットタレント」や「Xfactor」というものがあります。

youtubeをよく見られる方は、ご覧になったことがあるかもしれません。

簡単に言うと、歌手を目指す方の大々的なコンテストになります。

それで、おすすめしたいのはこの動画。

 

・・・泣けますよね(T ^ T)。

この番組では、これまでに飛び抜けた歌唱力を誇る大スターを数々生み出しています。

このcalystaさんは決して圧倒的に上手い、というわけではないと思います。

でも、これまでで一番心が揺さぶられた。

結局、表現者がやらなきゃいけないのってこういうことなのかなと思いました。

揺さぶられて、揺さぶられて、

痛みと必死にファイトして。

そういった状況や感情と闘うからこそ、人としての美しさが創られていくのかなと。

彼女の言葉で特に好きなところです。

「I tried to be happy, and looked at the positive side…」

どんな状況に置かれていても、”希望”を作り出すことができるのはこの世で人間だけです。

ある意味、これはすごいことだと思います。人類が生まれて以来、あらゆる社会で宗教が存在してきているのもそこに本質があります。この話はまた次の機会に預けますが。

彼女の歌を聴いて、本当に”美しい”と思いました。

と、同時に『自分は全力で何かと闘っているだろうか?』と自問してしまいました。

歴史を勉強するとものすごく俯瞰的な視点が得られますが、
いま私たちが生きている時代、そして特に日本という国はものすごく豊かな世界です。

一人一人に焦点を当てれば、この現代にも悲痛な運命を背負っている人もいますが、日本では平均的にはほとんどの人が”安全に”生きていくことができます。

昔と比べたらえらい違いです。

途上国と比べてもえらい違いです。

これ自体はとても恵まれて良いことだとは思いますが、一方で、これから人間はどこに向かうのだろうか?ということも考えてしまいます。

ある学者さんで「無痛文明論」というのを唱えている方がいます。

社会が豊かになり、衣食住に困らなくなり、インフラがとことん整えられ、医療が発達し、ビジネスは突き詰めるまで人間の欲求に対して応えていく。

つまり、社会は”より痛みのない”世界へ向かっていると。

突然、胸倉を掴まれたような思いがしました。

ここには、どこか危険な匂いがしてならないのです。

生死に関わる痛み、人間としての尊厳を保てないほどの痛み。

これらは当然取り除かれて然るべきだと思います。今そうした痛みを抱えている人もいっぱいいます。

しかし、豊かになりすぎて、困ることがなくなりすぎて、ぬるま湯になりすぎて、楽をして生きていけるような社会が到来してしまったら、一体どうなるんだろうかと。

きっと大多数の人が、惰性的で、享楽的な生活を送ることになると容易に想像できます。

それが、人間だからです。今でも、その兆候はあるでしょう。

でも、その先に「本当の幸せ」はあるのでしょうか?

「あなたにとっての幸せ」があるのでしょうか?

僕の答えは、ノーです。

この惰性に向かっていく人間の生理に抗って闘わない限り、きっと”つまらない”人間が量産されていくと思っています。

自分自身も、こういう風に考える機会がある度に身を引き締めています。

せっかく授かった命。つまらない人生にだけはしたくないな、と強く思うのでした。